短時間で遊べるハイキング
カナダのインディースタジオが開発した、短時間で遊べるアクションアドベンチャーだ。インディーゲームアワードも受賞していて、独特なドット絵調のビジュアルも魅力になっている。ハイキングをテーマにしているから、頂上までの距離そのものより、途中で誰かに会って、少しずつ自分のペースが変わる感じが残る。派手な成長演出はない。島を歩いているうちに、気がついたら少しだけ前に進んでいる——その感覚が、本作の核だ。
訪れたのは「ホークピーク州立公園」という孤島で、ゲームはこの島を自由に移動するオープンワールドになっている。冒頭、クレアは携帯電話を持って連絡を待っているが、そもそもこんなところに電波は届かないと叔母に言われる。届くとすれば、「ホークピーク」と呼ばれる島の頂上。クレアがその頂上を目指す、というのが目的だ。ただし進行に特に制約はない。自由に島を動き回りながら頂上を目指す。戦闘もノルマもないので、のんびり島を探索し、住民と話し、頂上へ上るための要素を集めていく。急かされない散歩が、そのまま本編だ。
癒しゲーの中でも、優しさが段違い——決定打はセリフ
いわゆる癒しゲーはこれまでもあった。キャラがかわいい、世界観が穏やか——理由はいろいろだ。だが本作は、癒しや優しさという部分で群を抜いている。動物のキャラクター、穏やかな音楽、ややローポリ・ドット感のある親しみやすいビジュアル、ゲーム全体を通した派手さのない色使い。いろいろあるけれど、決定的なのはセリフだ。誰かを貶めず、急かさず、でも薄っぺらくもない。刺さないのに残る。山で出会った人と交わす雑談みたいに温度は低いのに、帰り際まで耳に残る。
日本語対応
かつては有志による日本語化MODが使われていた。アップデートで公式のきれいな日本語が実装されたので、いまは導入の手間なく読める。
著者のレビュー
優しさや癒しを求めている人にはおすすめできる。焦りも、戦闘の危機感もない。そのぶん、グラフィックやキャラデザイン、セリフの世界観にすっと引き込まれる。インディーゲームの中でも評価は高く、2026年時点でメタスコア88、ユーザースコア8.5。操作性も快適で、難しい操作はいらない。初心者や幅広い年代でもそのまま楽しめる。クリアまでの時間は短いのに、島を降りたあとに残るのは「うまく遊んだ」より「いい散歩だった」という感覚のほうだ。忙しい日に一本、ぽんと置ける密度の高い短編である。
プレイ前に知っておきたいこと——よくある疑問
Q. A Short Hike クリア時間はどれくらい?
目安として、初心者なら3時間ほど。上級者なら1〜2時間ほど。
- ・メインの山頂を目指す:最短で約1時間〜1時間半
- ・島全体をしっかり探索して遊ぶ:約2時間ほど
- ・探索要素のコンプリートを目指す:4時間〜5時間ほど
散歩・癒し寄りの次の一本は 癒し・スローライフおすすめゲーム30選、同世代の小規模チーム作品は 名作インディーゲームおすすめ50選も参照。