ゲーム概要 『バルダーズゲート3(Baldur's Gate 3)』は、ダンジョンズ&ドラゴンズ第5版(D&D 5e)のルールをベースにしたファンタジーRPG。
プレイヤーは自分でキャラクターを作成し、仲間を集めながら広大な世界を探索していく。特徴的なのは、戦闘だけでなく会話、探索、スキル判定、キャラクターの行動まで、プレイヤーの判断がそのままゲーム展開に影響すること。
戦闘ではターン制のルールを採用しており、高低差、地形、魔法、状態異常、キャラクターの能力などを組み合わせて戦う。敵を正面から攻撃するだけでなく、環境を利用したり、戦闘前に位置取りを変えたりすることもできる。
さらに、会話や判定の結果によってイベントや仲間との関係が変化するため、同じ場面でもプレイヤーによって異なる展開になりやすい。
GPAでは戦略系95%、マルチエンド90%、ストーリー充実度85%、グラフィック80%、テキストADV80%。「戦うゲーム」であると同時に、「どう行動するかを決めるゲーム」としての比重が非常に大きい作品だ。
タイトル傾向チャート(バルダーズゲート3) ※ GPAのゲーム性タグスコアに基づく。
ゲーム性分析 戦略系95%|戦闘前から勝負が始まっている 『バルダーズゲート3』の戦略性は、ターン制バトルだけに存在するわけではない。
戦闘が始まる前に敵の位置を確認し、高所を取ったり、ステルスで接近したり、周囲の地形を利用したりすることができる。
戦闘中も、単純に「一番強い技を使う」だけではない。
敵を高所から突き落とす、地面を燃やす、移動を妨害する、味方を強化するなど、キャラクターの能力と周囲の環境を組み合わせることで状況を変えられる。
D&Dのダイス判定による不確実性も加わるため、完璧な手順を覚えるゲームというより、その場で起きた結果を見て次の手を考えるゲームになっている。
戦略95%という評価は、こうした「位置取り・能力・環境・パーティ編成」を組み合わせる必要があることを反映している。
マルチエンド90%|選択がストーリーだけでなく世界に影響する 本作では、会話で何を選ぶかだけでなく、誰を仲間にするか、誰を助けるか、どの勢力に協力するかといった行動が後の展開につながっていく。
そのため、一本道のストーリーを進めるというより、自分の選択によって異なる出来事を経験していく構造になっている。
同じ場所を訪れても、それまでに何をしたかによって会話やイベントが変わることがある。
一度クリアした後に別の選択を試すことで、前回とは違う展開を確認できるのも本作の大きな特徴。
ストーリー充実度85%|物語を見るのではなく、物語に参加する ストーリー充実度85%の理由は、単純にムービーや会話が多いからではない。
プレイヤーが選択することで、物語そのものが変化するからだ。
仲間との会話では、それぞれの価値観や目的が描かれ、プレイヤーの行動によって関係性も変化する。
また、会話では能力値やスキルによる判定が発生することもあり、「どの選択肢を選ぶか」だけでなく、「自分のキャラクターなら何ができるか」まで含めて判断することになる。
Larian Studiosも、本作についてプレイヤーの行動が物語を形作るRPGとして説明している。
テキストADV80%|会話もゲームプレイの一部 GPAでテキストADV80%となっているのは、文章を読む時間が長いからというだけではない。
会話そのものが攻略要素になっているためだ。
説得する、脅す、嘘をつく、質問する、何も答えない――さまざまな選択肢が用意されており、キャラクターの能力やダイス判定によって結果が変わる。
その結果として戦闘を避けられる場合もあれば、別のイベントが発生する場合もある。
つまり、本作では「会話」と「ゲームプレイ」が明確に分離されていない。
グラフィック80%|広い世界を細かく描く グラフィック80%は、単純な映像美だけではなく、ファンタジー世界の探索を支えるビジュアル面も含めた評価。
街、森林、洞窟、遺跡など、それぞれ異なる雰囲気のエリアを探索でき、キャラクター同士の会話もシネマティックな演出で描かれる。
一人称視点や三人称視点で自由に探索しながら、会話ではキャラクターの表情や反応まで確認できるため、テキスト中心のCRPGでありながら映像による情報量も多い。
D&Dを知らなくても遊べる? 『Baldur's Gate 3』はD&D第5版をベースにしているが、過去の『Baldur's Gate』シリーズをプレイしている必要はない。
Larian Studiosも、過去作を知らなくても新しい冒険として楽しめると説明している。
一方で、D&Dの経験があると、能力値、クラス、呪文、ダイス判定などの仕組みを理解しやすい。
ただし、すべてのルールを事前に知っておく必要はない。実際にプレイしながら、自分のキャラクターが何を得意としているのかを理解していけばいい。
Co-op|4人で同じ物語を進められる 本作はソロプレイだけでなく、最大4人のオンラインマルチプレイにも対応している。
マルチプレイでは、それぞれがキャラクターを操作しながら同じ冒険を進められる。会話の選択や戦闘で意見が分かれることもあり、プレイヤー同士の判断そのものがゲーム展開に影響する。
そのため、友人と遊ぶ場合は「全員で最適解を探す」というより、「それぞれが好きな行動を取った結果、何が起きるのか」を楽しむタイプの協力プレイになりやすい。
対象ユーザー 『バルダーズゲート3』は自由度が高い一方、序盤から覚える要素も多い。
特に、クラス、能力値、呪文、アクション、ボーナスアクション、装備などを理解すると戦闘の選択肢が大きく広がる。
そのため、ターン制RPGやD&D系ゲームに慣れている人ほどシステムを活用しやすい。
ただし、難易度設定によって戦闘の厳しさを調整できるため、最初から高難度で遊ぶ必要はない。
GPAの想定読者レンジは、初心者・中級者・上級者いずれも50。幅広い層に届く一方、システムの厚みを楽しむには一定の学習時間が必要、というバランスを示している。
想定読者レンジ(50以上なら相性◎の目安) こんな人におすすめ
選択によってストーリーが変わるゲームが好き ターン制の戦略バトルが好き キャラクターの育成やパーティ編成を考えるのが好き 会話や探索にもゲーム性を求めたい 一本道ではないRPGを遊びたい D&Dのようなダイス判定が好き 友達と長編RPGを一緒に遊びたい 逆に、短時間でテンポよく戦闘だけを楽しみたい人や、明確な一本道のストーリーを追いたい人には、自由度の高さが負担になる可能性がある。
まとめ 『バルダーズゲート3』は、ターン制バトル、キャラクター育成、会話、探索、ダイス判定を組み合わせながら、プレイヤー自身の判断で冒険を進めていくCRPG。
GPAでは戦略系95%、マルチエンド90%、ストーリー充実度85%、グラフィック80%、テキストADV80%。
特に重要なのは、「正解のルートを探す」のではなく、「自分が選んだ結果を受け入れながら次の行動を決める」こと。
戦闘だけでなく、会話や探索まで含めて自分で考えて進めたい人に向いた作品だ。
同系統のターン制RPGは ターン制RPG30選 も参照。