ゲーム概要 『Avowed(アヴァウド)』は、『Pillars of Eternity』シリーズと同じ世界「Eora」を舞台に、Obsidian Entertainmentが開発したファーストパーソン視点のファンタジーアクションRPG。プレイヤーはAedyr帝国から派遣された「Envoy(使節)」として、謎の疫病が広がるLiving Landsを調査することになる。
しかし、そこは単純な調査任務で終わる場所ではない。奇妙な自然、さまざまな勢力、古代の秘密、そしてプレイヤー自身とLiving Landsとの不思議なつながり。探索を進めるほど、単に「世界を救う」のではなく、この土地にどう関わり、どんな選択をするのかが重要になっていく。
本作の大きな特徴は、Obsidian作品らしい会話と選択肢の多さを、ファーストパーソンのアクションRPGに落とし込んでいること。戦闘では剣、盾、銃、弓、魔法などを組み合わせられ、Fighter、Ranger、Wizard、Godlikeの4系統のスキルツリーから自分のビルドを作っていく。武器のアップグレードやエンチャントもあり、近接型から魔法型、遠距離攻撃を中心としたスタイルまで幅広く構築できる。(obsidian.net )
そして、旅には4人の仲間が加わる。Kai、Giatta、Marius、Yatzliはそれぞれ異なる能力と性格、個人的な物語を持っており、誰と行動するかによって戦闘だけでなく、会話や世界の見え方も変わっていく。
ゲーム性分析 戦闘の正解が一つではない 『Avowed』の戦闘は、単純に「剣で殴る」だけではない。剣と盾で接近戦を行う。弓や銃で距離を取る。魔導書から魔法を発動する。片手武器を組み合わせる。敵を凍らせたり、燃やしたり、状態異常を利用したりする。公式でも、剣・魔法・銃・盾を組み合わせる戦闘と、魔導書による攻撃・拘束・状態異常などが本作の特徴として紹介されている。(xbox.com )
さらに、2つの武器ロードアウトを用意して状況に応じて切り替えられるため、「自分はこの武器だけを使う」というより、敵や状況に合わせて戦い方を変えることができる。この自由度が、GPAのアクション性65% につながっている。アクションゲームとして極端に操作難度が高いわけではない。一方で、武器・魔法・能力をどう組み合わせるかによって戦闘の手触りが変わるため、RPGとしてのビルド構築がアクションを支えている。
ビルド構築が「自分のキャラクター」を作る 本作では、4つのスキルツリーから能力を伸ばしていく。Fighterなら近接戦闘、Rangerなら遠距離攻撃や機動力、Wizardなら魔法、Godlikeなら特殊な能力を中心に成長させられる。ただし、最初に選んだ方向へ完全に固定されるわけではない。剣と盾で敵の攻撃を受け止める戦士、弓と銃を使う遠距離型、魔導書と斧を組み合わせる魔法戦士、状態異常や属性攻撃を中心に戦うビルド——といったように、自分の好みに合わせて組み合わせを作れる。
Obsidian自身も、ステルススナイパーから魔法を使うバーバリアンまで、異なるプレイスタイルを構築できることを本作の特徴としている。(obsidian.net )ここが、単なるファンタジーアクションとRPGとしてのAvowedの違い。「敵をどう倒すか」だけではなく、「自分はどんなキャラクターとして戦うか」までプレイヤーが決められる。
会話の選択がゲームプレイになる Avowedを語るうえで、戦闘以上に重要なのが会話。Obsidian作品らしく、会話では複数の選択肢が提示される。その選択は単なるセリフの変化だけではない。クエストの展開、キャラクターとの関係、派閥との関係、さらには地域や登場人物の運命にまで影響する場合がある。公式も、プレイヤーの決断がLiving Landsの同盟関係や派閥、仲間たちの運命に影響すると説明している。(obsidian.net )
つまり、本作では「戦闘をすること」だけがゲームプレイではない。何を言うか、誰を助けるか、どの勢力を支持するか。それらもプレイヤーの行動として扱われる。この部分がGPAのストーリー充実度75%、テキストADV60%、マルチエンド60% という評価につながっている。
仲間が単なる戦闘要員ではない 旅に同行する仲間も、Avowedのストーリーを支える重要な存在。Kaiは元兵士として前線で敵の注意を引き、Giattaはアニマンサーとして特殊な能力を使う。Mariusは狩人として探索や戦闘を支え、Yatzliは魔法を得意とする。4人はそれぞれ異なる性格と価値観を持ち、プレイヤーの選択に対しても反応する。つまり、仲間を選ぶことは単なるパーティー編成ではない。「誰とこの旅をするのか」 を決めることでもある。
Xboxの公式記事でも、仲間たちは単なる典型的な英雄や悪役ではなく、それぞれ複雑な価値観を持ち、プレイヤーとの関係性も選択によって変化すると説明されている。(xbox.com )
探索にも「正解」がない Living Landsは、一枚の巨大なマップをただ歩き回るタイプのオープンワールドとは少し違う。複数の地域に分かれ、それぞれに異なる環境、街、ダンジョン、クエスト、隠された場所が存在する。そして、メインクエストだけを追う必要もない。寄り道をすると、隠された宝箱や特殊な武器、God Shrine Totemの一部などを見つけることができる。
環境そのものを利用して進む場面もあり、炎の魔法で障害物を焼いたり、仲間の能力を使って道を開いたりと、同じ場所でも複数の解決方法が用意されている。(news.xbox.com )そのため、GPAのオープンワールド65% は「巨大なマップ」という意味より、探索・クエスト・戦闘・会話を自分の判断で組み合わせられる自由度を評価したものと考えられる。
GPAスコアから見る『Avowed』 作品傾向グラフ(Avowed) ※ GPAの小タグスコアに基づく。対象ユーザー: 初心者50% / 中級者65% / 上級者55%
ストーリー充実度:75% 本作で最も高いGPAスコアがストーリー充実度75%。『Avowed』は、一本道のストーリーを追うだけのゲームではない。会話の選択、クエスト中の判断、派閥との関係、仲間との関係など、プレイヤーの行動が世界に影響する。そのため、物語を見るだけではなく、自分の選択を通して物語を作っていく感覚が強い。特に「どちらが正しいか」が明確ではない場面もあり、単純な善悪だけでは判断しにくい選択を迫られる。
グラフィック:75% GPAではグラフィック75%。Living Landsは、森林、湿地、砂漠、山岳地帯など多様な環境を持つ。さらに、巨大な植物や奇妙な生物、古代文明の遺跡など、一般的な中世ファンタジーとは少し違った色彩の世界が広がっている。本作の映像的な魅力は、現実的な世界を再現することではない。ファンタジー世界としての「奇妙さ」を見せること。そのため、自然風景そのものだけでなく、そこに存在する生物や建造物まで含めてLiving Landsの個性を作っている。
アクション性:65% アクション性65%。剣、盾、弓、銃、魔法を組み合わせられるため、戦闘の選択肢は多い。ただし、GPAとしては純粋なアクションゲームほど操作技術への比重が高い作品ではないと評価している。ビルド、装備、魔法、仲間の能力をどう組み合わせるかというRPG部分が強いからだ。つまり、「上手く操作する」だけでなく「どう準備するか」も強さになる。
感情的物語:65% 感情的物語65%。仲間にはそれぞれ個人的な背景があり、プレイヤーとの関係も旅の中で変化していく。また、主人公自身もLiving Landsとの個人的なつながりを発見していく。ただし、作品全体としては大規模な世界観、派閥、探索、戦闘など多くの要素を扱う。そのため、感情だけを一直線に描く作品というより、世界を探索する中でキャラクターへの理解が深まっていくタイプだ。
マルチエンド:60% マルチエンド60%。これは「何度も完全に違う物語を遊べる」という意味ではない。プレイヤーの選択によって、クエストやキャラクター、派閥の結果が変化し、最終的な結末にも影響する。そのため、一周目で選んだ結果を踏まえて別の選択を試すことで、違った展開を確認できる。GPAではこの「選択による結果の違い」をマルチエンド要素として評価している。
初心者でも遊べる? GPAでは、初心者50・中級者65・上級者55。極端に難しいゲームではなく、RPG経験者だけを対象にした作品でもない。むしろ、難易度よりも「どのビルドを作るか」「どの仲間を連れていくか」「どう戦うか」を自分で考えることが楽しさにつながる。アクションが苦手でも、魔法や遠距離攻撃、仲間の能力などを活用できる。逆に、最適なビルドを考えながら戦うのが好きなプレイヤーなら、より深く楽しめる。
こんな人におすすめ ObsidianのRPGが好き 『Pillars of Eternity』の世界観に興味がある 『The Witcher 3』のように会話や選択を重視するRPGが好き ファンタジー世界を探索したい 一人称視点のアクションRPGが好き ビルドを考えてキャラクターを育てたい 剣・銃・魔法を自由に組み合わせたい 仲間との会話や関係性を楽しみたい 選択によってクエストの結果が変わるゲームが好き 一方で、巨大な一枚マップを自由に移動することだけを目的にしたオープンワールドを期待すると、やや違った印象を受ける可能性がある。会話重視ならDisco Elysium 、オープンワールドRPGならThe Witcher 3 も合わせてチェックしたい。
まとめ 『Avowed』の面白さは、ファンタジー世界を歩き回ることだけではない。「自分ならどうするか」をゲームのさまざまな場面で選択できることにある。戦闘なら、剣か魔法か、遠距離攻撃か。育成なら、FighterかRangerかWizardか、それとも複数を組み合わせるか。探索なら、メインクエストを急ぐか、寄り道して隠された場所を探すか。会話なら、誰を信じ、誰を助け、どの勢力に肩入れするか。
GPAではストーリー充実度75%、グラフィック75%、アクション性65%、感情的物語65%、オープンワールド65%、テキストADV60%、マルチエンド60%。この数字から見えてくるのは、『Avowed』がアクションだけで勝負するゲームではないということ。会話、選択、探索、ビルド、戦闘を一つのRPG体験として組み合わせている。Obsidianが得意としてきた「プレイヤーに選ばせるRPG」を、一人称アクションとして楽しめる作品だ。
Living Landsでどんな人物として生き、どんな選択をするのか。その答えをプレイヤー自身が決めていくファンタジーRPGだ。
オープンワールドの文脈なら オープンワールドゲーム30選 、選択重視RPGの近作なら AIゲーム20選 も参照。