ゲーム概要
『Cyberpunk 2077』は、巨大都市ナイトシティを舞台にしたオープンワールド・アクションRPG。
プレイヤーは傭兵として生きる主人公Vとなり、仕事を請け負いながらナイトシティの裏社会へと足を踏み入れていく。外見や能力、サイバーウェア、武器などを自分好みに組み合わせられるほか、会話や行動によって物語の展開も変化する。
GPAでは、退廃的世界観90%、グラフィック90%、ストーリー充実度85%、オープンワールド85%と、世界観と探索、物語を特に高く評価している。
一方、アクション性は70%。銃撃戦や近接戦闘、ハッキングなどの戦闘も楽しめるが、このゲームの魅力は戦闘だけではない。
ナイトシティを歩き、仕事をこなし、人と出会い、自分のVを作っていく。
その過程そのものが『Cyberpunk 2077』の面白さになっている。
ゲーム性分析
ナイトシティそのものがゲームの舞台になる
『Cyberpunk 2077』の大きな魅力は、ナイトシティという巨大な都市を自由に歩き回れること。
高層ビルが並ぶ中心街、危険な裏路地、貧困地区、砂漠に近い郊外。
場所が変わるだけで、街の雰囲気も、そこにいる人々も、発生する仕事も変わっていく。
メインストーリーだけを追うこともできるが、街を走っていると突然仕事が入ったり、店や人物を見つけたり、ちょっとした事件に巻き込まれたりする。
こうした寄り道が、単なる収集要素ではなく、Vがナイトシティで生活している感覚につながっている。
GPAのオープンワールド85%という評価は、単にマップが広いという意味ではない。
「どこへ行くか」「何をするか」を自分で決めながら、街の中で次の目的を見つけられることが、このゲームの強みだ。
Vを自分好みに作っていく
Vは、プレイヤーの好みに合わせてかなり自由に育成できる。
銃を使って正面から戦う。
ステルスを中心に敵を処理する。
ハッキングを使って遠距離から敵を弱体化させる。
近接武器を使って一気に距離を詰める。
サイバーウェアやスキルの組み合わせによって、同じクエストでも攻略方法を変えられる。
CD PROJEKT REDも、本作について外見からサイバーウェア、プレイスタイルまで幅広くカスタマイズできることを特徴として挙げている。
この自由度があるからこそ、「強い装備を集める」だけではなく、自分はどんなVとしてナイトシティを生きるのかを考える余地が生まれる。
選択が人間関係を変えていく
『Cyberpunk 2077』では、クエスト中の選択がその場の会話だけで終わらないことがある。
誰を信じるのか。
どの仕事を引き受けるのか。
相手にどこまで協力するのか。
ある人物を助けるのか、それとも自分の利益を優先するのか。
こうした判断の積み重ねが、キャラクターとの関係や後の展開につながっていく。
特に印象的なのが、Vとジョニー・シルヴァーハンドの関係だ。
ジョニーは単なるストーリー上の案内役ではない。
Vの頭の中に存在する彼との会話を通じて、V自身の考え方や生き方についても考えさせられる。
ナイトシティで成功することだけが目的だったはずのVが、少しずつ「自分は何を残したいのか」という問題に向き合っていく。
GPAの感情的物語80%、実存在的テーマ70%、マルチエンド75%という評価にも、この部分が表れている。
「自由」と「選択」は同じではない
オープンワールドゲームでは、「何でも自由にできる」という感覚が魅力になる。
しかし『Cyberpunk 2077』の場合、自由に街を歩ける一方で、Vの人生そのものは決して自由ではない。
余命に関わる問題を抱え、巨大企業や犯罪組織、さまざまな勢力に巻き込まれていく。
ナイトシティには選択肢がたくさんある。
それでも、すべての選択が明るい未来につながるわけではない。
むしろ、どれを選んでも何かを失う場面がある。
この「自由なのに逃げられない」という感覚が、本作のストーリーを印象的なものにしている。
サイバーパンクの世界観がゲームプレイに溶け込んでいる
『Cyberpunk 2077』の世界観は、単にネオンの街を描いているだけではない。
巨大企業が都市を支配し、人間の身体そのものが改造でき、金とコネが生存に直結する。
一方で、街の裏側には貧困や犯罪、暴力が存在する。
高層ビルの上層部と、路地裏で暮らす人々。
最新のサイバーウェアを手に入れられる人間と、最低限の生活さえ安定しない人間。
同じナイトシティの中に、まったく違う生活が存在している。
GPAの退廃的世界観90%、ダーク80%という評価は、この街の雰囲気だけではなく、こうした社会そのものの描写も含めたものだ。
美しいのに、どこか息苦しい街
グラフィック90%という評価も、本作では単純な技術力だけの話ではない。
夜のネオン、巨大な広告、雑踏、雨に濡れた道路、高層ビル群。
一見すると派手で華やかな未来都市だが、少し路地に入ると犯罪や貧困が見えてくる。
美しい景色と荒んだ社会が同じ画面に存在している。
この落差が、ナイトシティという場所を印象に残るものにしている。
『Phantom Liberty』で広がるナイトシティ
拡張パック『Phantom Liberty/仮初めの自由』では、ナイトシティの中でも隔離された危険地区Dogtownが舞台になる。
Vは墜落した軌道シャトルをきっかけに、スパイや政治家、傭兵たちが絡む事件へ巻き込まれていく。
新たなクエストやキャラクターだけでなく、スキルツリー、武器、アイテムなども追加されている。
本編とは少し違うスパイスリラーの雰囲気が加わることで、ナイトシティの裏側をさらに深く見ることができる。
GPAスコアから見るCyberpunk 2077
現在のGPA評価は以下の通り。
タイトル傾向チャート(Cyberpunk 2077)※ GPAサブタグスコアに基づく。世界観・探索・物語がアクションより上位。
この数字から見えてくるのは、「オープンワールド×アクションRPG」というだけでは説明しきれない作品ということ。
アクション性70%なので、銃撃や近接戦闘、ハッキングなどの戦闘も十分楽しめる。
しかし、それ以上に高いのが世界観、グラフィック、ストーリー、オープンワールド。
つまり、戦闘だけを目的に遊ぶよりも、ナイトシティを歩きながら人や場所に出会い、Vの物語を自分のペースで進めていく遊び方との相性がいい。
対象ユーザーも初心者50%、中級者70%、上級者70%となっており、幅広いプレイヤーに向いている。
著者の感想
『Cyberpunk 2077』で一番好きなのは、メインストーリーを進めている時間だけが「ゲームの本番」ではないところ。
目的地へ向かっている途中で寄り道する。
街で気になる人物を見つける。
小さな仕事を引き受ける。
そのまま別の場所へ行って、また新しい事件に巻き込まれる。
こうしているうちに、いつの間にかナイトシティで過ごした時間そのものがVの物語になっていく。
そして、物語が進むほど「成功すること」よりも「どう生きるか」の方が重要になってくる。
大企業の力を利用するのか。
仲間を信じるのか。
自分の命を優先するのか。
最後まで自分のやり方を貫くのか。
ナイトシティには自由がある。
ただし、その自由には必ず代償がついてくる。
そこが、このゲームの面白いところだと思う。
まとめ
『Cyberpunk 2077』は、巨大なナイトシティを自由に探索しながら、自分だけのVを作り、さまざまな人間関係と選択を経験していくオープンワールドRPGだ。
戦闘や育成の自由度だけでなく、街を歩いているだけでも新しい仕事や人物に出会える。
そして、ゲームを進めるほど、Vが「どう生きるのか」という問題が物語の中心に近づいていく。
退廃的世界観90%、グラフィック90%、ストーリー充実度85%、オープンワールド85%、感情的物語80%。
GPAの評価から見ても、本作の魅力は一つの要素に絞れない。
派手なアクション、作り込まれた都市、自由なキャラクタービルド、そして選択によって変わる人間関係。
それらが一つのナイトシティにまとまっているからこそ、『Cyberpunk 2077』は「未来都市を舞台にしたゲーム」ではなく、その街で自分がどう生きるかを体験するゲームになっている。
同系統のオープンワールド作品は オープンワールドゲーム30選、AI・サイバーパンクテーマは AI・機械知性ゲーム20選も参照。