ゲーム概要
『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、インテリジェントシステムズが開発したNintendo Switch向けのシミュレーションRPG。
舞台は三つの勢力が存在する大陸フォドラ。その中央にあるガルグ=マク大修道院では、三つの国から集まった若者たちが士官学校で学んでいる。
プレイヤーは傭兵から士官学校の教師となり、黒鷲の学級、青獅子の学級、金鹿の学級のいずれかを担当することになる。
ここで選んだ学級が、その後の物語と仲間たちとの関係を大きく左右する。任天堂も、学級選択によって進むストーリーが変化することを本作の大きな特徴として紹介している(Nintendo Co., Ltd.)。
ゲーム性分析
「学級を選ぶ」ことがゲーム体験を変える
『風花雪月』の特徴は、ゲーム開始時の学級選択が単なるキャラクター選びではないこと。
黒鷲、青獅子、金鹿にはそれぞれ異なる生徒が所属しており、担当する学級によって一緒に過ごす仲間も、物語の視点も変わっていく。
つまり、最初の選択がそのままゲーム全体の体験につながっている。
一周目で一つの学級を選び、クリアした後に別の学級を選ぶと、同じフォドラを舞台にしながら異なる物語を追うことができる。
GPAでもマルチエンド80%と高く評価されており、周回によって別の物語を体験できることが本作の大きな魅力になっている。
学校生活と戦争がつながっている
本作は、戦闘だけを繰り返すシミュレーションRPGではない。
士官学校では生徒たちと交流し、授業や訓練を通して能力を伸ばしていく。休日には修道院を探索したり、生徒たちと過ごしたり、さまざまな活動を選択できる。
そして、育てた生徒たちは戦場で自分の部隊として戦う。
つまり、
学校生活 → 生徒の育成 → 仲間との関係 → 戦闘
という流れが一つにつながっている。
任天堂も、修道院で生徒たちとの絆を深めたり、才能を伸ばしたりすることが戦場での活躍につながる構造を紹介している(Nintendo Co., Ltd.)。
ターン制だからこそ生まれる戦略
戦闘はマス目状のフィールドで行うターン制。ユニットごとに移動できる距離や攻撃方法、能力値が異なり、剣士、魔道士、回復役、騎馬兵などさまざまなクラスを使い分けることになる(Nintendo Co., Ltd.)。
敵にどのユニットをぶつけるか。どこまで移動させるか。次のターンに敵がどう動くか。
誰を前線に出して、誰を後方に残すか。
一手ごとの判断が重要になるため、アクションゲームのような操作の速さではなく、戦況を見ながら次の一手を考えることが面白さにつながっている。
GPAでもターン制85%、戦略系80%と高く評価されている。
生徒を育てることが、そのまま戦力になる
育成要素も本作の重要な部分。
生徒にはそれぞれ得意な武器や能力があり、指導を通して成長させていく。どの能力を伸ばすのか。どのクラスへ進ませるのか。どの武器を使わせるのか。
プレイヤーの育成方針によって、同じキャラクターでも戦場での役割が変わってくる。
そのため、「好きなキャラクターを強くする」という感覚と「軍隊を編成する」という戦略が同時に楽しめる。
仲間との関係が物語に影響する
GPAで感情的物語85%という高評価になっている理由の一つが、キャラクター同士の関係性。
生徒たちとは戦場だけでなく、学校生活の中でも交流する。一緒に過ごす時間が増えるほど、それぞれの性格や過去が見えてくる。
最初は単なる「自分の部隊の一人」だったキャラクターが、物語を進めるうちにお気に入りの仲間になっていく。
そして、戦争が始まることで、それまでの日常とのギャップも大きくなる。「このキャラクターたちと一緒に学校生活を送っていた」という経験があるからこそ、物語が大きく動いたときの感情も強くなる。
ストーリーが本作の中心にある理由
GPAで最も高いストーリー充実度90%は、本作を語るうえで外せないポイント。
フォドラには、アドラステア帝国、ファーガス神聖王国、レスター諸侯同盟という三つの勢力が存在する。士官学校はその三勢力から生徒が集まる場所であり、物語の前半では比較的穏やかな学園生活が描かれる(Nintendo Co., Ltd.)。
しかし、その日常はやがて戦争によって大きく変化する。
ここで重要なのが、最初に選んだ学級。同じ出来事でも、どの人物と行動を共にするかによって見え方が変わる。
そのため、一つのルートをクリアしただけではフォドラで起きている出来事のすべてが分かるわけではない。別の学級を選んで再びプレイすることで、以前とは違う人物の立場や考え方が見えてくる。
GPAスコアから見る『風花雪月』
タイトル傾向チャート(ファイアーエムブレム 風花雪月)※ GPAのサブタグスコアに基づく。物語・学級分岐・ターン制戦略が本作の核。
対象ユーザー(50以上なら推奨)『風花雪月』のGPA評価は、ストーリー充実度90%、ターン制85%、感情的物語85%、戦略系80%、マルチエンド80%。さらにグラフィック70%、実存在的テーマ60%、退廃的世界観60%、育成60%となっている。
この数字を見ると、本作の中心がかなり分かりやすい。単純に「戦略シミュレーションとして面白いゲーム」というだけではなく、キャラクターとの関係を築きながら育成し、その仲間たちと戦争を戦うRPGとして評価されている。
特にストーリーと感情的物語の高さは、学級選択によるルート分岐とキャラクターとの関係性が大きい。
一方でターン制85%、戦略系80%も高いため、物語を楽しみたいプレイヤーだけでなく、じっくり戦術を考えるシミュレーションRPG好きにも向いている。
対象ユーザーは初心者45・中級者70・上級者65。GPAでは中級者から上級者を主な対象としている。
著者の感想
『風花雪月』の面白さは、戦闘の前に「誰と戦うのか」「誰を育ててきたのか」という積み重ねがあることだと思う。
学校で一緒に過ごした生徒を育て、その生徒たちを戦場へ連れていく。戦闘で勝つためには育成や編成を考える必要がある。
一方で、育成したキャラクターにはそれぞれ個性があり、会話を重ねるほど愛着も湧いてくる。だからこそ、戦闘で一人ひとりを動かすことが単なる駒の操作ではなくなる。
そして、別の学級を選べば、その関係性や物語の見え方まで変わる。「誰と一緒に戦うのか」が、そのままゲームの面白さになっている。
まとめ
『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、学園生活、キャラクター育成、ターン制バトル、そして分岐する物語を一つにつなげたシミュレーションRPG。
GPAではストーリー充実度90%、ターン制85%、感情的物語85%、戦略系80%、マルチエンド80%と、物語と戦略の両方が高く評価されている。
特に、
- キャラクター重視のRPGが好き
- ターン制の戦略ゲームが好き
- 仲間を育てるのが好き
- 選択によって変化するストーリーを楽しみたい
- 一つのゲームを何周も遊びたい
というプレイヤーとの相性がいい。
生徒たちとの学園生活から始まり、やがて彼らと戦場に立つ。その変化を長い時間をかけて体験できることが、『風花雪月』の大きな魅力だ。
感情的な物語の比較は 泣けるゲーム15選、育成・ビルド構築の文脈は ビルド構築ゲーム25選も参照。