ゲーム概要
『CONTROL』は、ニューヨークに存在する政府機関「連邦制御局(FBC)」の本部、オールデスト・ハウスを舞台にしたアクションアドベンチャー。
主人公ジェシー・フェイデンは、謎の超常現象によって侵食された建物に入り、突然FBCの新たな局長となる。
しかし、オールデスト・ハウスは普通の建物ではない。
外観からは想像できないほど巨大な内部空間が広がり、建物そのものが変化する。そこでは現実の物理法則さえも安定していない。
この「現実なのに現実ではない」という感覚こそ、『CONTROL』最大の魅力だ。
オールデスト・ハウスという「生きたダンジョン」
『CONTROL』を特徴づけているのが、舞台そのものが物語になっていること。
オールデスト・ハウスは、無機質なブルータリズム建築をベースにしながら、内部では空間構造が変化し、異常な現象が次々と発生する。
普通のオフィスのように見える場所が、突然異世界のような空間へ変わる。
その不自然さは、いわゆるSCP的な世界観とも相性がいい。
「政府機関が超常現象を管理している」という設定も含め、ゲームを進めるほど、この世界には自分たちが知らないルールが存在していることが分かってくる。
GPAで「退廃的世界観」が80%、「実存的テーマ」が70%と高く評価されているのも、この世界設計によるところが大きい。
念力がそのままゲームプレイになる
世界観だけでなく、戦闘も『CONTROL』の独自性を支えている。
ジェシーはService Weaponと呼ばれる特殊な武器を使うだけでなく、超能力によって周囲の物体を浮かせたり、敵へ投げつけたりできる。
ここで面白いのが、超能力が単なる演出ではなく、戦闘の基本システムになっていること。
敵を撃つ。
遮蔽物に隠れる。
周囲の物体を念力で投げる。
空間を利用して攻撃を避ける。
こうした行動を組み合わせることで、戦闘そのものが「超能力を使って環境を支配する」体験になっている。
GPAのアクション性80%という評価は、単純な銃撃戦ではなく、この環境操作まで含めた戦闘設計を考えると分かりやすい。
「読む」ことで世界が広がるゲーム
『CONTROL』は、ストーリーをムービーだけで説明するタイプのゲームでもない。
ゲーム内には文書、報告書、音声ログなど大量の情報が存在し、FBCがこれまでどのような超常現象を扱ってきたのかをプレイヤー自身が読み解いていく。
つまり、プレイヤーはジェシーとして事件を解決するだけでなく、世界そのものを調査することになる。
すべての情報が分かりやすく説明されるわけではない。
むしろ断片的な情報を集めることで、「この世界では何が起きているのか」を自分なりに組み立てていく。
GPAで「ストーリー充実度70%」「テキストADV55%」となっているのも、この探索型のナラティブ設計を考えると納得できる。
ジェシー自身の物語と世界の謎
『CONTROL』は世界観だけが奇妙なのではなく、主人公ジェシー自身も物語の謎と深く結びついている。
彼女がなぜFBCを訪れたのか。
弟ディランに何が起きたのか。
そして、超常現象と自分自身にはどのような関係があるのか。
こうした個人的な謎と、オールデスト・ハウスの巨大な謎が徐々に重なっていく。
そのため、本作の「実存的テーマ70%」は単に難解な設定があるから高いわけではない。
「自分が何者なのか」「現実とは何なのか」という問いが、世界観と主人公の物語の両方に存在しているからこそ、この数字につながっている。
GPA的評価
『CONTROL』の魅力は、SF、心理ホラー、アクション、ミステリーという異なるジャンルを一つの世界にまとめていること。
作品傾向グラフ(CONTROL)※ GPAの小タグスコアに基づく。Remedy Entertainment開発。2019年発売。
特に、グラフィック85%、アクション性80%、退廃的世界観80%、実存在的テーマ70%、ストーリー充実度70%というGPAスコアを見ると、映像美だけでも、アクションだけでも説明できない作品であることが分かる。
オールデスト・ハウスを探索すること自体が世界観の理解につながり、超能力を使った戦闘がその世界の異常性を体験させ、断片的な資料を読むことがさらに世界の謎を深めていく。
「奇妙な世界を眺める」のではなく、「その世界のルールを体験しながら理解していく」。
それが『CONTROL』というゲームの最大の面白さだ。
同じRemedy作品のアランウェイク2や、資料を読み解くReturn of the Obra Dinnが好きなら、次の一本としても刺さりやすい。
心理ホラー系のおすすめは ホラーゲーム50選、じっくり一人で遊ぶなら 一人でじっくり遊べるゲーム30選も参照。(Steam)