PROPHUNTはどんなゲーム? ── 物体に変身して隠れる側と、探す側
2021年にVenalith Game StudiosがSteam向けに発売した『PROPHUNT(プロップハント)』は、プレイヤーが物体に変身して隠れる「プロップ」と、隠れているプレイヤーを探す「ハンター」に分かれて戦う非対称対戦ゲームだ。
ルーツはGarry's Modの人気モード「Prop Hunt」。プレイヤーが家具や箱などの物体に変身し、マップの風景に紛れ込むというシンプルなルールを、最大16人で遊べるスタンドアロン作品としてまとめている。
プロップ側は見つからないことが基本的な勝利条件。ハンター側はマップを探索し、周囲の物体の中からプレイヤーが変身したものを見つけ出す。ルール自体は分かりやすいが、どこに隠れるか、どこまで動くか、何を怪しいと判断するかによって試合展開が変わる。
PROPHUNTの特徴は、プロップハント本来の「隠れる側と探す側」という構造を、余計な要素を増やしすぎずに楽しめること。ホラーや複雑な目標達成システムよりも、「見つからない」「見つける」という基本的な駆け引きに重点が置かれている。
そのため、プロップハントというゲームジャンルを初めて遊ぶ人でもルールを理解しやすい。シンプルなルールの中で、プレイヤー同士の読み合いが生まれることがPROPHUNTの面白さにつながっている。
GPAスコアで見るPROPHUNTの特徴
GPAでは、PROPHUNTを「協力プレイ65%・アクション性60%・戦略系55%」のゲームとして評価している。数値が示しているのは、単純なかくれんぼではなく、チームで隠れる協力要素と、探す・反撃するといったアクション性が両立している点だ。
作品傾向グラフ(PROPHUNT)※ GPAの小タグスコアに基づく。小タグ:プロップハント単独作・かくれんぼ・最大16人・近接戦闘・非対称対戦。
協力プレイ65%は、プロップ側が複数人で別々の場所に隠れたり、ハンターの注意を別の場所へ向けたりできる点を評価したもの。単独で隠れるだけでなく、味方がどこにいるかを意識することで、ハンターの索敵を分散させられる。
アクション性60%は、ハンターによる索敵と、プロップ側の近接反撃の両方を評価している。完全にステルスだけで終わるゲームではなく、見つかった後にも短い攻防が発生するため、試合には一定のテンポがある。
対象ユーザー(50以上なら推奨)※ 中級者65がピーク。ルールが分かりやすく、プロップ側は「隠れる」だけでも遊べる。上級者向けの競技深度より、パーティ・配信向けのカジュアル設計。
PROPHUNTの遊び方 ── 変身・配置・読み合い
プロップ側はマップ内の椅子、段ボール、消火器などに変身し、周囲の風景に紛れ込む。重要なのは、単に物体に変身することではない。どの場所に置くか、どの角度にするか、いつ動くかまで考える必要がある。
動きすぎればハンターに違和感を与え、逆に完全に動かないことが正解とは限らない。周囲の物体との位置関係を見ながら、「そこに最初から置かれていたように見える場所」を選ぶことが、プロップ側の基本的な戦略になる。
ハンター側は、マップの中から不自然な物体を探し出す。PROPHUNTでは、単純なFPSのエイム力だけでなく、「この物体だけ少しおかしくないか」と周囲を観察する力が重要になる。
プロップ側の近接戦闘 ── 見つかってからの逆転要素
PROPHUNTには、プロップ側が近接攻撃で反撃できる独自要素がある。プロップハントというと、見つからないことだけを目指すゲームを想像しやすいが、本作では発見された後にも反撃の余地が残されている。
そのため、「見つかった=即終了」ではない。ハンターが油断していれば、プロップ側が反撃してラウンドをひっくり返すこともできる。
この仕組みがあることで、PROPHUNTは純粋なかくれんぼよりもアクション性が高く、見つかる瞬間にもゲームプレイとしての面白さが生まれている。
PROPHUNTは他のプロップハント系ゲームと何が違う?
同じプロップハント系でも、作品によってゲームの重心は異なる。
『Propnight』はホラーと非対称対戦を組み合わせた構成、『Midnight Ghost Hunt』は物体への憑依と銃撃戦を組み合わせたアクション寄りの作品。一方、『めっちゃカメレオン』は自分の姿を背景に合わせて描く、より自由度の高い擬態が特徴だ。
PROPHUNTは、その中でも「物体に変身して隠れる」というプロップハント本来のルールに最も近い。ホラーよりもかくれんぼ、複雑な戦闘よりも擬態と索敵を楽しみたい人に向いている。
最大16人で遊べる、パーティゲームとしてのPROPHUNT
最大16人で遊べることもPROPHUNTの特徴。人数が多いほど隠れる場所やプレイヤーの動きが増えるため、ハンター側の索敵は難しくなり、プロップ側は味方と連携して注意を分散させやすくなる。
また、短いラウンドを繰り返す形式なので、ルールを理解してから何度も試しやすい。「まず1試合だけ遊んでみる」という入り方がしやすく、友人同士のパーティゲームや配信との相性も良い。
一方で、競技性を極限まで高めるタイプの対戦ゲームというより、プレイヤー同士の駆け引きや偶発的な展開を楽しむタイプのゲームだ。
まとめ ── プロップハントの基本形を楽しめる一本
『PROPHUNT』は、Garry's ModのProp Huntから生まれた「物体に変身して隠れる」という遊びを、スタンドアロンの対戦ゲームとして楽しめる作品だ。
プロップ側は周囲に溶け込み、ハンター側は不自然な物体を見抜く。そこに近接反撃と最大16人の対戦が加わることで、単純なかくれんぼだけでは終わらない駆け引きが生まれている。
ホラー要素の強い非対称対戦よりも、純粋な「隠れる・探す」の駆け引きを楽しみたい人、友人と遊べるプロップハント系ゲームを探している人には特に向いている。