ゲーム概要 『Hades(ハデス)』は、Supergiant Gamesが開発したローグライクアクションゲーム。
主人公は、冥界を治めるハデスの息子ザグレウス。冥界からの脱出を目指し、何度も戦いを繰り返しながら地上を目指していく。
基本的な流れはシンプルだ。部屋を進み、敵を倒し、報酬を選び、さらに先へ進む。途中で力尽きれば冥界の館へ戻され、また最初から挑戦する。
しかし、『Hades』では「死んで最初に戻る」ことが単なるペナルティになっていない。
一度の挑戦で得た経験や資源だけでなく、ザグレウスを待つキャラクターたちとの会話やイベントも、次の挑戦につながっていく。
公式にも、ゲーム内では30人以上のフルボイスキャラクターと数千に及ぶイベントやインタラクションが用意され、何度も戻ってくるプレイヤーに合わせて物語が進む仕組みが説明されている(Supergiant Games )。
ゲーム性分析 「死ぬ」がゲームオーバーではない ローグライクの基本は、毎回の挑戦で状況が変化し、失敗すれば再び最初からやり直すこと。『Hades』もその構造を持っている。
ただし、本作で重要なのは、プレイヤーが失敗しても「何も残らない」わけではないこと。
敵との戦い方を覚えたり、武器の使い方を理解したり、次にどの能力を選ぶかを考えたりすることで、プレイヤー自身が少しずつ上達していく。
さらに冥界へ戻れば、キャラクターとの会話や新しいイベントが発生する。
つまり、
挑戦する → 戦う → 死ぬ → 戻る → 会話や強化を進める → また挑戦する
というループそのものがゲームの進行になっている。
公式も「それぞれの脱出の試みを通じて強くなり、物語を解き明かしていく」構造を本作の特徴として紹介している(Supergiant Games )。
毎回違うビルドを作る楽しさ 『Hades』のもう一つの特徴が、1回の挑戦ごとに異なる能力構成を作っていくこと。
道中では、ギリシャ神話の神々から与えられる「ブーン」を選択できる。どの神の力を選ぶか、どの能力を組み合わせるかによって、同じ武器でも戦い方が変わってくる。
公式も、毎回異なる形で複数のオリュンポスの神々の力と自分の力を組み合わせるゲームとして説明している(Supergiant Games )。
ここがローグライク90%というGPA評価の中心でもある。
「今回はこの能力を伸ばしてみよう」
「この武器なら近距離を強化したい」
といった判断をしながら、その場でビルドを組み立てていく。同じステージを繰り返しているのに、毎回少し違ったプレイになる理由がここにある。
アクションは速く、選択は多い GPAではアクション性85% 。
ザグレウスは通常攻撃だけでなく、特殊攻撃、ダッシュ、キャストなど複数のアクションを使い分けながら戦う。
敵の攻撃を避け、隙を見て攻撃し、能力の組み合わせによって火力を伸ばしていく。
重要なのは、単純に反射神経だけを要求するゲームではないこと。
「どの能力を取るか」「どの武器を使うか」「今のビルドならどう戦うか」という判断が、実際の戦闘に直結する。
そのため、プレイヤーが上達するにつれて、敵の攻撃パターンだけでなく、自分のビルドをどう活かすかまで考えるようになる。
物語がランダムなプレイに追いついてくる 『Hades』を他のローグライクと分ける大きなポイントが、物語の扱いだ。
普通なら、何度も死んで同じ場所をやり直すことは、ストーリーの進行を止める要因になりやすい。本作では逆になっている。
冥界へ戻るたびにキャラクターが反応し、会話が変化する。
何度も失敗すること自体が、ザグレウスの物語を進めるきっかけになる。
しかも、すべての物語を一気に見せるのではなく、何度もプレイする中で少しずつ人物関係や背景が分かっていく。
そのため、
「もう一回プレイしたい」
というローグライクの欲求と、
「次の会話を見たい」
というストーリーへの興味が同じ方向を向いている。
GPAでも感情的物語70%、ストーリー充実度70% と、ローグライク作品としては物語面も高く評価されている。
ギリシャ神話を知らなくても遊べる 本作はギリシャ神話をベースにしているが、公式によれば、神話についての事前知識がなくても楽しめるように作られている。
一方で、ギリシャ神話を知っているプレイヤーなら、登場人物や関係性を知ったうえで別の楽しみ方もできる(Supergiant Games )。
古典的な神話をそのまま再現するのではなく、ザグレウスを中心としたキャラクター同士の関係に焦点を当てているのも特徴だ。
GPAスコアから見るHades タイトル傾向チャート(Hades) ※ GPAのサブタグスコアに基づく。ローグライクの繰り返しと物語進行が一体化した体験。
対象ユーザー(50以上なら推奨) 『Hades』のGPA評価で特に目立つのは、ローグライク90%、アクション性85%、高難度75% 。
この3つが高いことからも、基本的には「何度も挑戦して、戦闘とビルド構築を覚えていくゲーム」であることが分かる。
一方で、感情的物語70%、ストーリー充実度70% も同じくらい高い。ここが本作の特徴だ。
ローグライクだからストーリーがおまけなのではなく、繰り返しプレイすること自体が物語を見るための手段になっている。
対象ユーザーは初心者55、中級者75、上級者75。最初は敵の攻撃や操作に苦戦しても、プレイを重ねることで理解が深まり、ビルドの組み立て方も分かってくる。さらに高難度のチャレンジを求めるプレイヤーにも、十分なやり込みの余地がある。
著者の感想 『Hades』の面白さは、「失敗しても次のプレイをしたくなる」ことにある。
普通のアクションゲームなら、ボスに負ければ「もう一度倒しに行こう」と思う。『Hades』では、それに加えて、
「次はどんな能力が出るだろう」
「この武器で別のビルドを試したい」
「戻ったらあのキャラクターと何を話せるだろう」
という理由まで増えていく。
その結果、死ぬことがゲームの流れを止めない。
むしろ、死んで冥界へ戻ることによって、次の挑戦を始める理由が増えていく。
ローグライクの「繰り返し」と、ストーリーゲームの「続きが気になる」という感覚を、同じループの中に入れているのが本作の面白さだと思う。
まとめ 『Hades』は、ローグライクアクションとキャラクター中心の物語を組み合わせた作品。
GPAではローグライク90%、アクション性85%、高難度75% に加えて、感情的物語70%、ストーリー充実度70% と評価されている。
おすすめしたいのは、
ローグライクが好き 何度も挑戦して上達するゲームが好き ビルドを考えるのが好き スピード感のあるアクションを楽しみたい ゲーム性だけでなくストーリーもしっかり楽しみたい ギリシャ神話を題材にした作品に興味がある という人。
「死ぬ→戻る→強くなる→また挑戦する」というローグライクのループに、キャラクターとの会話や物語の進展まで組み込んだことで、失敗そのものが次のプレイへのモチベーションになる。
それが『Hades』の大きな魅力だ。
同系統のローグライクは ローグライク20選 、続編は Hades II 、Hack & Slash 寄りの作品は Hack & Slash 25選 も参照。