ゲーム概要 『The Witcher 3: Wild Hunt(ウィッチャー3 ワイルドハント)』は、怪物退治を生業とするゲラルトを主人公にしたオープンワールド・アクションRPG。
舞台となるのは、戦争と政治的対立が続くダークファンタジーの世界。ゲラルトは、娘同然に育ててきたシリを探すため、広大な大陸を旅することになる。
その旅の途中では、モンスターとの戦闘だけでなく、村人からの依頼、政治的な争い、仲間との関係など、さまざまな出来事に遭遇する。
そして『ウィッチャー3』を特徴づけているのが、プレイヤーの選択がその後の展開に影響すること。
公式も、選択によってゲラルトだけでなく、仲間や敵、さらには世界全体に影響が及ぶことを大きな特徴として挙げている。
GPAではストーリー充実度95%、感情的物語90%、オープンワールド90%、グラフィック85%、マルチエンド80%。
「広い世界を冒険するゲーム」でありながら、「何を選ぶか」が同じくらい重要な作品だ。
ゲーム性分析 オープンワールドなのに、目的地へ急ぐ必要がない 『ウィッチャー3』の面白さは、メインストーリーだけを追っていても終わらないところにある。
マップを移動していると、モンスターの討伐依頼を見つけたり、村で新しいクエストが発生したり、偶然誰かの問題に巻き込まれたりする。
「シリを探す」という大きな目的がありながら、その途中で無数の寄り道が生まれる。
しかも、それらの寄り道が単なる経験値稼ぎになっていない。
一つのクエストを進めたことで別の人物との関係が変わったり、後の出来事につながったりする。
そのため、マップ上のアイコンを消化している感覚よりも、ゲラルトとして旅をしている感覚が強くなる。
「正解」が分からない選択が多い 『ウィッチャー3』のクエストで印象的なのが、単純な善悪では判断できない場面が多いこと。
困っている人を助ける。
モンスターを倒す。
誰かの依頼を引き受ける。
一見すると簡単な判断に思えても、その選択が別の人物にとって悪い結果を生むことがある。
公式も、この世界を「morally ambiguous」、つまり道徳的に単純ではない世界として説明しており、選択にはさまざまな結果が伴うとしている。
だからこそ、「どちらを選べば正解なのか」が分からない。
プレイヤーは攻略情報ではなく、その場で自分なりの判断をすることになる。
サイドクエストまで物語として成立している 『ウィッチャー3』では、メインストーリーだけでなくサイドクエストもゲーム体験の重要な部分。
モンスター退治の依頼を受けたとしても、単純に対象を倒して報酬をもらって終わりとは限らない。
なぜその怪物が現れたのか。
依頼した人物は本当に正しいのか。
倒した後に誰が困るのか。
そうした事情を知ることで、プレイヤーの判断そのものが変わる。
この構造が、GPAのストーリー充実度95% という非常に高い評価につながっている。
「オープンワールドだから物語が薄くなる」という弱点を、クエスト単位の物語で補っているのが特徴だ。
モンスター退治も準備から始まる ゲラルトは普通の戦士ではなく、モンスターを専門に狩るウィッチャー。
そのため、戦闘前の準備もゲームシステムの一部になっている。
剣には人間向けの鋼の剣と、怪物向けの銀の剣があり、さらにエリクサーやオイルなどを使って戦闘に備える。
敵の種類によって戦い方を変えることで、「とりあえず剣を振る」だけではない戦闘になる。
アクション性はGPAで75%。
戦闘そのものが最大の売りというより、探索・クエスト・準備・選択と組み合わさったRPGとしての戦闘が魅力だと考えると分かりやすい。
世界を歩くこと自体がゲームになる 『ウィッチャー3』では、目的地へ向かう途中の移動も重要。
森、湿地、都市、島など、場所によって雰囲気が大きく変わる。
その中で人々の生活や争いを目にし、偶然クエストに遭遇する。
GPAのオープンワールド90%、グラフィック85%、退廃的世界観75%、ダーク70% というスコアは、この世界そのものの魅力をかなり強く反映している。
単に広いだけではなく、「その場所に何かありそう」と思わせる世界になっている。
GPAスコアから見る『The Witcher 3』 作品傾向グラフ(The Witcher 3: Wild Hunt) ※ GPAの小タグスコアに基づく。ストーリーとオープンワールドの両立が特徴。
対象ユーザー(50以上なら推奨) ※ 操作難度は極端に高くないが、大量のクエストとシステムを自分のペースで楽しむRPG向け。
最も特徴的なのは、ストーリー充実度95%・感情的物語90%・オープンワールド90% という組み合わせ。
この3つが高いことで、『ウィッチャー3』が単なる「広いマップのアクションRPG」ではないことが分かる。
広い世界を探索する。
そこでクエストを見つける。
登場人物と関わる。
選択する。
その結果を受けて、また次の場所へ向かう。
この繰り返しによって、オープンワールドそのものが物語を進める場所になっている。
さらにマルチエンド80% も重要。
すべての出来事がプレイヤーの自由な選択だけで変わるわけではないが、物語の重要な場面での判断によって展開や結末が変化する。
そのため、1周目を終えた後に「別の選択をしたらどうなったのか」と気になるタイプのゲームでもある。
対象ユーザーは初心者45%、中級者65%、上級者60%。
操作難度だけを見れば極端に難しい作品ではなく、むしろ大量のクエストやシステムを自分のペースで楽しめるRPGとして、中級者以上との相性がいい。
著者の感想 『ウィッチャー3』をプレイしていて面白いのは、「クエストを消化している」という感覚が薄いこと。
普通のオープンワールドでは、マップに表示された目的地へ行って、敵を倒して、報酬をもらう。
もちろん『ウィッチャー3』にもそうした部分はある。
ただ、その途中で「この人を助けるべきなのか」「この怪物を本当に倒していいのか」と考える場面が出てくる。
そして、自分で決めた結果を見届けることになる。
だから、攻略サイトを見れば最も良い結果が分かるとしても、あえて自分の判断で進めたくなる。
この感覚が『ウィッチャー3』の大きな魅力だと思う。
ゲラルトというキャラクターを操作しているだけではなく、自分の判断でゲラルトの旅を作っている感覚がある。
まとめ 『The Witcher 3: Wild Hunt』は、広大なオープンワールドと濃密なストーリーを組み合わせたアクションRPG。
最大の特徴は、探索・クエスト・選択・物語がそれぞれ独立していないことにある。
世界を歩けばクエストが見つかる。
クエストでは判断を迫られる。
判断によって人間関係やその後の展開が変わる。
そして、その結果を抱えたまま、また次の場所へ旅に出る。
GPAのストーリー充実度95%、感情的物語90%、オープンワールド90%、マルチエンド80% という評価は、このゲームの特徴をよく表している。
広い世界を自由に探索したい人だけでなく、自分の選択が物語に影響するRPGを遊びたい人にも特におすすめしたい一本だ。
同系統のオープンワールドは オープンワールド30選 、選択の重さが残る物語は 泣けるストーリーゲーム15選 も参照。