どんなゲームか ── 獣の病が蔓延した古都ヤーナムを、狩人として探索する 『Bloodborne(ブラッドボーン)』は、フロム・ソフトウェアが開発したアクションRPGだ。舞台となるのは、獣の病が蔓延した古都ヤーナム。ゴシック建築が立ち並ぶ街を狩人として探索しながら、街で起きている異変と、その背後に隠された秘密へと迫っていく。
『Demon's Souls』や『Dark Souls』から続く高難度アクションRPGの流れを受けながらも、戦闘はより攻撃的に進化しているのが特徴だ。敵から攻撃を受けた直後に反撃すると体力を取り戻せる「リゲイン」、銃による「銃パリィ」、形態を変化させられる「仕掛け武器」——いずれも本作ならではの要素だ。MetacriticではMetascore 92、User Score 8.9を記録しており、発売から長い時間が経った現在も高い評価を維持している。
ゲーム性分析 ── 攻めることが生存につながる戦闘と、つながるヤーナム 『Bloodborne』の最大の魅力は、「攻めること」がそのまま生存につながる戦闘設計にある。敵の攻撃を避けて安全に反撃するだけではなく、ダメージを受けたらすぐに攻撃を返す。成功すればリゲインによって失った体力の一部を取り戻せるため、危険な状況ほど前に出る判断が重要になる。
銃による「銃パリィ」も戦闘の大きな特徴だ。敵の攻撃に合わせて銃撃を当てることで体勢を崩し、強力な内臓攻撃につなげられる。回避、反撃、パリィを状況に応じて使い分けることで、単純な反射神経だけではなく敵の動きを読む力も求められる。
この戦闘システムと相性がいいのが、ヤーナムの探索だ。街には複雑な道が張り巡らされ、進んでいくとショートカットが開通したり、思わぬ場所につながったりする。最初はただの行き止まりに見えた場所が、後から重要なルートとしてつながることもある。
本作の世界観はストーリーを直接説明するのではなく、建物、敵、NPCの台詞、アイテムの説明などから少しずつ理解していく構造になっている。最初は「獣が街を襲っている」という単純な話に見えても、探索を進めるにつれて世界の異常さが別の形で見えてくる。GPAで高く評価される世界観やダークな要素も、単なる見た目の暗さだけではない。ゴシックホラーから徐々に別の恐怖へ変化していく世界そのものが、探索する理由になっている。ソウルライク30選 では②クラシック路線の代表格として掲載している。
GPAスコアで見るBloodborneの特徴 作品傾向グラフ(Bloodborne) ※ GPAの小タグスコアに基づく。盾より前のめりの立ち回り、環境から読む物語が軸。
対象ユーザー(50以上なら推奨) ※ 初心者向け25%はかなり低め。システム説明が少なく、死を重ねて自分で覚える前提の作品だ。
高難度95%・退廃的世界観95%・アクション性90%と、攻撃的な読み合いとヤーナムの空気が三本柱になる。ダーク90%・実存在的テーマ80%は、ゴシックホラーから cosmic horror へ傾いていくトーンと、断片的な環境ストーリーを示す。
著者の感想 個人的に『Bloodborne』で特に好きなのは、「怖いからこそ探索したくなる」感覚だ。最初のヤーナムは、とにかく敵が強くて道も分かりにくい。少し進むだけでも死ぬし、どこから敵が出てくるのかも分からない。それでも「この先に何があるんだろう」という気持ちが勝って、もう一度進みたくなる。
敵の配置や攻撃パターンを覚えて、以前は苦戦した場所を簡単に突破できるようになった瞬間が気持ちいい。特に印象的なのが、プレイヤー自身の成長とキャラクターの成長が重なっていることだ。レベルや武器を強化するだけではなく、「この敵はこう動く」「ここでは無理に攻撃しないほうがいい」と自分自身が学習することで、少しずつ攻略できるようになる。
ただし、初心者にはかなり厳しい作品でもある。ゲーム内でシステムを丁寧に説明してくれるタイプではなく、敵に何度も倒されながら自分で戦い方を覚えていく必要がある。だからこそ、最初から「難しいゲームを攻略していくこと」を楽しめる人に向いている。銃パリィの読み合いが好きならパリィ15選 から隣接作品も比較できる。
まとめ・プレイ前に知っておきたいこと 『Bloodborne』は、高難度アクションだけが魅力のゲームではない。攻撃的な戦闘、複雑につながったヤーナムの探索、断片的に描かれる謎めいた物語、そしてゴシックホラーから徐々に変化していく世界観——そのすべてが「この先を見てみたい」という探索欲につながっている。
敵の攻撃を覚えて自分から攻め込む戦闘が好きな人、考察しながら世界の謎を追うのが好きな人にはおすすめだ。一方で、難易度はかなり高く、ゲームシステムの説明も多くない。初めてフロム・ソフトウェア作品を遊ぶなら苦戦する可能性は高いが、何度も死にながら少しずつ上達していく過程を楽しめるなら、その先に大きな達成感が待っている。
Q. 対応プラットフォームは?
PlayStation 4 / PlayStation 5(PS5版は2023年にリマスターとして配信)。PC版は現時点では未発売。2015年に初登場した作品だ。
ソウルライク横断比較は ソウルライクおすすめ30選 、銃パリィの文脈なら パリィ・死にゲー15選 も参照。